後ハッピーマニアを読み終えました。とっても良かったです。
発売されるのをずっと楽しみにしていました。新刊の発売が待ち遠しい漫画が完結してしまうのは寂しくもありますが、最終巻が読めるのはとても嬉しいです。
最初から最後までとても楽しく読めて、最終巻を読んだ後は興奮冷めやらぬ感じで読み終わったそばからもう一度読み直しその日のうちに何周もしてしまいました笑
そんなこんなで語りたいことがたくさんあるのですが、ありすぎてまとまらないので今回はハッピーマニアと後ハッピーマニアについて思ったことをだらだら書く感じにします!
ハッピーマニア
何故かずっと好きな漫画のひとつです。理由は分からない。
なので後ハッピーマニアが始まったと聞いたときはとても楽しみという気持ちといったいどうなるんだろう?というドキドキがありました。ハッピーマニアって初期の作品ですし、ノリがはちゃめちゃなのであの感じは出るのだろうか?って思ってたんですよね。しかし実際後ハッピーマニアを読んだらちゃんとしっかりハッピーマニアでめちゃくちゃ嬉しくなりました。もちろんシゲタも年を重ねてますし、時代だって違うので当時そのまんまではなく「年を重ねた現代のハッピーマニア」って感じがあり、最高だぜと大興奮しました。
後ハッピーマニア
とても良い作品でした。
後ハッピーマニアを読み終えたあと、ハッピーマニアの最終巻を読んだのですが、結末としてはどちらも同じなんだと感じ驚きました。ハッピーマニアのラストはタカハシを通して「結婚なんて意味ない」ってことを描き、結婚をしてもなお「彼氏が欲しい」とハッピーを求めるシゲタの図で終わっていました。ウケるのはハッピーマニアでタカハシが語ってた一緒にいる覚悟がなければ云々の結婚論が詩織ちゃんに足りなかったものだなと感じてしまったことです。幸あれ。
安野モヨコ先生のnoteを読む限り(最終巻を読んで大興奮して先生のnote購読し後ハッピーマニア関連の記事を読み漁りました!)最初から狙った結末では無さそうなので、自然とシゲタ達がそういう道を歩んだということなんでしょうね。人間って年齢を重ねて落ち着いたように見えても本質は変わらないのかなって思えました。とか言って5巻読み直したらシゲタとフクちゃんがもうすでにこの話してたわ。ウケる。
作中のカップル、夫婦が軒並み破局するのって文字にするとなかなか斬新な結末ですよね。漫画を読んでいるときは自然に思えましたが。最初はなんだかんだでシゲタとタカハシは復縁するのかなって思っていましたが、離婚してからは本当に関わりなく、2人は共通の友人や子どもも居ないので近況などお互いに知る由もないって結構リアルだなと感じました。
この結末は個人的にすっごく素敵な終わり方だなーと思いました。今の時代に合っているって言うんでしょうか……。言語化がめちゃくちゃ難しい。ハッピーって人それぞれなんだけど、でも外から見ると自分の欲しいハッピーじゃなくても素敵に見えるし。でもそれが良いのか悪いのかは自分が手にしないと分からないし。想像したところでそれが正しいかなんて分からないし。手放した方がスッキリするかも。でも手放して初めて後悔するかも。全部分かんないよね。「来たくなかったって言いながら来たい」ってセリフ、本当に良いセリフだなって思います。「来て良かったよ」って言えるフクちゃんもかっこいいよね。これって実は言うのなかなか難しいと思う。海に例えるなら、ストレートに来なきゃ良かったとかもっと晴れた日に行けば良かったとか事前にあれこれ準備しておけば良かったとか思っちゃう気がします。全部の感情を拾ったうえで来て良かったって言えるようになりたいね。
ハッピー #とは
多分ハッピーマニアの終わり方って当時はかなり衝撃的だったのではと思うんですよね。私がハッピーマニアを読んだのって確か10年ぐらい前なので想像でしか無いんですが、当時はきっと今以上に結婚が選択肢のひとつではなく当たり前の通り道だったのではと思うのです。特にシゲタなんて恋愛しかしてませんから、恋愛が中心の物語が行きつくハッピーは結婚ってなりそうです。結婚してもなおハッピーを手にせず求め続けるという最終回ってシゲタというキャラクターを象徴していると思えます。
ブッダ的に考えると極上の幸せって多分無いんです。手にしてもすぐ慣れてもっと上の幸せが欲しいって思っちゃうのが人の性質なのかなって思います。でもそれと同時に人は安心とか安全も求めているのかなって気がします。だからもっと幸せが欲しい!って思っても行動に移すことをしないのかなって。
シゲタは人間の生存本能なんて無視してお金や家が無くなろうと幸せを探求し行動してました。もしかしたら私がハッピーマニアを好きなのってそこにあるのかもしれません。
自由と安心
ハッピーマニアを全巻読み返した後に後ハッピーマニアの1巻を読んだんですね。そしたらシゲタが「自由に恋する心を引き換えに安心を手に入れた」って言うシーンでめちゃくちゃ悲しくなってしまったんですよ。「え!?あのシゲタが!?シゲタにとって安心ってそんなに魅力的なものだったの!?」って衝撃があって、シゲタにも安心が欲しい気持ちがあるんだと思うと涙が出ました。
しかもタカハシとの生活なんてキツイじゃないですか。別にタカハシそのものがどうとかじゃなくて、作中でもかなり言われているけどタカハシってタカハシルールのなかでキッチリしているし思い込みも激しいし言動と発想がストーカーなので一緒に生活するのってめっちゃ大変だと思う。だから真面目な詩織ちゃんは苦しくなってダメになったのかなと思います。まあシゲタは程よくタカハシに興味なく、制限されているとは言え適度に手を抜いていたんだと思うので生活出来てたんだろうなと思えますが。とは言えあのシゲタがラブより安心を優先させ、自分を押さえている姿は涙ぐましかったです。
タカハシ
とても良かったですね。最高でした。最終巻なんて最高すぎて大喜びしました。
漫画の良いところって登場人物がちゃんと自分の客観視した姿を直視し、自分の現状や問題を言語化して理解してくれるところですよね。現実だとまあこうはいかないので……。
タカハシが「自分はしっかりしているし気が利く方だと思っていたが、それは相手がシゲタだから出来たこと」って言うのを自覚するシーンが本当に最高でした。ハッピーマニアでタカハシがシゲタに執着していた理由もこれに集約されているのではって感じたんですよね。以前自信と自己肯定感とコミュニケーション能力が低めの知人男性と話したとき、好きな子に対する発想と発言がその子のこと凄く下に見てると言うか、え、相手のこと思考もない何もできない人だと思ってない??みたいな感じだったんですよね。彼はきっと自分に都合よいかつ自尊心を満たしてくれるから彼女のこと好きなんだなって思いました。この知人男性はめちゃくちゃ顕著というか極端な例で、タカハシは自信もあるだろうし嫌な奴って訳じゃないので、詩織ちゃんが言っていた「大人しくて懐柔しやすい女」に寄りつく男の匂いはそこまで漂わせていませんがそういう部分があるのかなと感じました。それにしてもタカハシの同僚の「実はタカハシだけ浮いてる」って関係や距離感の描写すげえなって思いました。確かにこうなりそう〜〜ってめっちゃ感じました。タカハシは親しい同性の友達が居ないって書いていたので、いろいろとこうなっちゃうんだろうなっていうのがよく分かります。
読んでいてつい「うわぁ〜〜!!」って叫んじゃいそうになるタカハシのリアリティ、本当に最高でした。
それで言うと詩織ちゃん
詩織ちゃんのことはずっとかわいそうだなーって思って読んでいたのですが、「詩織は言動が幼稚すぎる」って感想を読んでなるほどと思いました。
詩織ちゃんってよくよく考えると30代半ばなんですよね。しっかりしてて真面目なんだけど、他人に対する考え方や人付き合いの仕方が年相応では無いんだなと感じました。他人を敵という風な見てしまってる気がします。本人は頑張っているんだろうけど、自分ともタカハシとも向き合ってなくて解決方法が全部我慢か逃避になっているんだろうね……。詩織ちゃん本人も言っていたけど、人付き合いを極力減らし、他人に対する許容範囲だったり、他人と関わることで生まれる発想が持てなくて視野が狭くなっているんだろうね。詩織ちゃんみたいなキャラ描けるのって凄いなあって思います。分かりやすく悪か善になっちゃいそうなキャラなので、長所と欠点のバランスが絶妙でとても人間らしいなって。詩織ちゃんには幸せになって欲しいですね。現実だったら永遠と同じことを繰り返してしまう可能性もあるけど、賢い方だし自分を見つめ直して変われたら良いな。
シゲタとフクちゃん
悩んだときに深い相談が遠慮なく出来る気軽な相手が居なかったタカハシと詩織ちゃん。それに対してシゲタとフクちゃんはなんだかんだ作中ずっと一緒に居た気がします。遠慮なく気軽にって言うのが一番重要なのかもなって思いました。
シゲタとフクちゃんの関係って素敵だよねえ。年齢も違えば性格や考え方も違うし、でもずっと友達だしなんなら一緒に暮らしてたレベルだし。後ハッピーマニアで何かを失いつつもちゃんと終わらせ逆にスッキリと前へ進めたのはシゲタとフクちゃんだけかもしれない。それはお互いが居たからかもしれない。そんなことをふうわり思いました。
友達って本当に大事だなと思います。今の時代ってSNSが主流だから、SNSをフォローさえしてたらなんとなく知ってる気になっちゃうしなんとなく繋がっている気になっちゃう。でも私が頻繁に連絡取ったりよく話す友人ってSNSは繋がってない子が多かったりします。繋がってる気になって話すことをサボると一気に知らない人になるんだろうなあ。シゲタとフクちゃんみたいな友達で居たいよね。
フクちゃんならこの先男が出来ようと出来まいと幸せに暮らせると思います。と言うか余分な物は持たずに幸せになって欲しい。シゲタもなんだかんだ綱渡りしつつエネルギッシュに生き延びるだろうな!そして2人は死ぬまで気軽な友達で居て欲しい。
人生
続編なのにまた数年後に後ハッピーマニアの後日談的なものが読みたいなって思います!笑 登場人物のその後が気になりますね。後ハッピーマニアの終わり方がとても良いなあって感じたのって、このあとみんなどんな生活を送るんだろうなって思えたところかもしれません。
だってそれって人生じゃん!漫画の多くって「はい、ここで終わりです」って分かりやすく解決や完結すると思います。でも現実、人生ってそうじゃないよね。死ぬまで続く訳で、もう終わったと思ったものが続いていたり、次から次へと新しい何かが産まれていく。シゲタ達にもそういう空気を感じました。
私は人生が好きすぎるので後ハッピーマニアの最終話がとても好きなのかも。
とりあえず、今思いついたことを書きました。まだ全然話せるし話したりない気分だけど、永遠に続きそうだから終わり!
とても面白い作品をありがとうございました!
おわり

